法人向け重視の事業領域明確化と顧客ニーズに応える

法人向け重視の事業領域明確化と顧客ニーズに応える製品戦略、手厚いサポート体制で、パナソニックのパソコン事業は成長を続ける。2013年度の出荷台数 は前年度比6%増の約72万台。14年度は2ケタ成長が目標だ。13年9月にはサービス・サポート拠点を大阪の中心街に新設した。「お客さまとの新たなコ ンタクトポイント。中小企業の街、大阪のニーズを把握する狙いもある」(今中孝レッツノートステーション大阪店長)。 パソコン関連のサービス・サポート拠点「レッツノートステーション大阪」(大阪市北区)。社内分社AVCネットワークスのITプロダクツ事業部直轄で設けられた。  直接販売は行わないが、耐久性や軽さ、長時間駆動で支持を集める「レッツノート」や劣悪環境下でも使用可能な「タフブック」といったノートパソコン、タブ レットパソコン「タフパッド」などを展示。専任スタッフが対面で購入相談や修理受け付けを行う。液晶やキートップの破損など、おおよその修理は24時間程 度で対応できる。 同拠点には月平均約200人が来場。急 ぎの修理を求めるサラリーマンなどが4割、残りはノートパソコン導入を計画する中小企業と、購入前に対面相談を希望する個人客だ。この割合を今中店長は 「想定通り。大企業向けは営業部隊がサポートしている。一方、大阪に多い中小企業や個人企業のアプローチが課題だったが、この開拓を支援する足がかりに なってきた」と話す。 【情報発信機能も】  同拠点は東京・秋葉原にあるノートパソコンとデジタルカメラの即日修理拠点「ルミックス&レッツノート修理工房」(東京都千代田区)がベース。商品展示は していないが、出張中のサラリーマンが出先での故障に困って持ち込むことが多いという。「他地域にも欲しい」という要望が多いほか、得られた情報が開発 チームにフィードバックされ、次の商品開発にもつながっている。軽量、頑丈、長時間駆動という同社製品の特徴などは、この拠点でも多くの顧客が要望してい た。今後、同修理工房もリニューアルし、情報発信機能も近く加わる予定だ。 同社のパソコン事業の国内販売は75%が企業向けで、店頭20%、ネット販売5%。製品の基本仕様の強みに加え、企業向けのきめ細かなカスタム対応やアフターサービスが特徴だ。将来を見越したファンづくりにも積極的に取り組んでいる。 【体験イベント】 小学4年生から高校3年生を対象とし世界に1台だけのパソコンが作れる体験イベント「レッツノート工房」。02年からの取り組みで、毎年8月下旬に開いている。募集人員50人に対し、例年10倍以上の応募が寄せられ、リピーターも多い。 大学や専門学校の授業の一環でパソコン工場での講義や見学などを通じてモノづくり現場が学べる場も提供。レッツノート工房責任者の竹内勲氏は「参加者が社会人になっても、レッツノートを使い続けてくれるなど、ファン層のすそ野は広がっている」と手応えを語る。

 

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