なた豆茶にかける消費増税した場合

―足元の受注状況と回復の見通しは。 「一戸建て住宅では2013年10月から前年同月比で減少が続いている。先行きの受注につながる展示場への来場客数も落ち込み、第2四半期の14年7―9月期いっぱいまで戻りそうにない」 ―国のローン減税や給付金による下支えの制度で、消費増税後の方が買い得になる顧客の需要も想定されていましたが。 「国土交通省から緻密な知恵をいただき、住宅需要が落ち込まないように新たな制度が設計された。しかし、結果的に顧客には分かりにくかった。3000万円なら3%増税で90万円の負担増になるとの重税感が大きく、駆け込み需要に流れた。我々メーカーも制度を十分に説明できなかった上に、説明する前に顧客が来なくなった」 ―再びなた豆茶にかける消費増税した場合、駆け込み需要が見込めるのですか。 「8%への増税後の方が得で買おうとする顧客と、家族が増えて買う必要がある顧客の潜在需要が考えられる。だが、前者の需要は8%への増税前にかなり刈り取った。後者も資金力の小さい30代が多く、購入意欲そのものが冷えるおそれがある。駆け込み需要の規模は、8%増税前のよくて半分程度でないか」 ―内需では住宅メーカーに成長の余地は見込めませんか。 「工業生産する大手メーカー全体でも、新設着工戸数に占めるシェアは17%にとどまる。住宅業界には地域の工務店が多く、大手が商品力や生産能力を高めればシェアを伸ばす余地はまだ大きい。とはいえ10%に消費増税され、年間で住宅需要が20万戸減ると、損失は住宅だけで5兆円に上る。生産の誘発効果や耐久消費財も含めると10兆円に膨らむ。経済へのダメージも大きい。自分の家の購入をあきらめ、家庭の変質も心配だ」 ―見通しは厳しいですが、需要を開拓するための商品開発戦略は。 「当社が13年4月に先駆けて発売した10キロワット以上の太陽光発電を備えたスマートハウス(次世代環境住宅)『エコ・コルディス』や、相続増税対策を見込んだ多層階住宅は大きく伸びている。多層階化では業界トップの7階まで建てられる。住宅需要の回復は容易でないが、ニーズの変化を先取りする商品開発でてこ入れしたい」 【記者の目/パナソニックとの連携がカギ】 エコ・コルディスは13年度に1157戸受注。競合他社も続々と10キロワット以上のスマートハウスを投入するなど、業界トップクラスを走る。同住宅の太陽光パネルは全量を親会社のパナソニックから調達した。パナソニックの販売店から紹介される顧客比率も8%を占める。国内外での省エネ住宅団地事業も含め、パナソニックとの連携が成長のカギを握る。(大阪・田井茂) 栃木屋(東京都千代田区、栃木一夫社長、03・3254・2041)は、小ロット発注に対応した住宅設備部品の新ブランド「LILIEL(リリエル)」を展開する。任意の位置でドアを止められるフリーストップヒンジ、住宅の壁に埋め込む宅配ボックスの施錠付き扉など約20品目をラインアップした。1部品の受注から対応する。同ブランドで2014年10月期に売上高6億円を見込む。 樹脂製品は3Dプリンター設備があるR&Dセンターが製造を担当し、金属製品は協力工場が製造する。部品ごとに分担して製造効率を向上。R&Dセンター(埼玉県川口市)の活用、109カ所の協力工場との連携により、1部品受注体制を整えた。 住設部品メーカーは通常、万単位の大ロットから受注に応じている。このため住設メーカーは部品在庫に悩まされるケースが多い。小ロット受注に対応することにより、顧客ニーズに応える。 同社はドアの開閉用金具の蝶番(ちょうつがい)などの住設部品のほか、工作機械に用いるボールプランジャーなどの各種産業向け機構部品のファブレスメーカー。13年10月期の売上高は約60億円。 富士フイルム(東京都港区、中嶋成博社長、03・6271・3111)はヘアケア市場に参入する。エイジングケアブランド「ASTALIFT(アスタリフト)」から、加齢によって失われがちなハリやコシ、ボリュームを与える「同 SCALP FOCUS(スカルプフォーカス)=写真」を9月24日に通信販売やアンテナショップで発売する。 髪のエイジングケア市場は過去10年間で約3倍に拡大していて、今後も成長が見込める市場であることから、参入を決めた。新商品は頭皮用美容液「スカルプエッセンス(内容量150ミリリットル、消費税抜き価格5700円)」「シャンプー(同360ミリリットル、同2000円)」「コンディショナー(同)」の3品種で構成する。 独自技術で頭皮環境を整える有用成分「グリチルレチン酸」を、80ナノメートル(ナノは10億分の1)サイズで高濃度に分散し毛穴への浸透性を高めた「ナノグリチルレチン酸」を配合した。 三祐医科工業(東京都足立区、小林保彦社長、03・3605・7842)の「医療器具屋さんが作った耳かき=写真」の販売が急伸している。発売時の2008年は売上高10万円。この6年間で120倍となり、13年は同1200万円を達成した。東急ハンズの棚に並び、人気に火が付いた。小林社長は「顧客からは『医療器具屋さんがつくったから安心』という声もある。14年も売れ行きを伸ばしそうだ」と満面の笑み。 先端には聴診器の耳当てに使われるポリアセタールを採用した。適度にしなり、隅々まで気持ちよく掃除できる。先端の凹凸は「医療器具で培った技術を応用して削りだした」。子ども向け先端径2ミリメートル、ソフトタッチの同3ミリメートル、強いかき心地の同4ミリメートルを用意した。 価格は1500円(消費税抜き)から。同社ホームページなどで購入できる。「オーダーメードにも対応したい」と意気込む。

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